執行猶予をつけて欲しい

 

逮捕・起訴され,刑事裁判が開かれることになると,やはり一刻も早く社会復帰を目指したいということを考えます。

 

しかし,懲役刑の実刑がつくと,刑期を満了するまでは釈放されません。

 

そこで,執行猶予を獲得することをめざし,弁護方針を立てていきます。

 

執行猶予とは

執行猶予とは,ある期間の間,懲役刑の執行を免除され,その間にほかの犯罪で有罪の言い渡しを受けなければ,刑の執行を免除するというものです。

 

そのため,判決後に品行方正に生きている限りは,これで釈放されて社会復帰できるという制度になります。

 

執行猶予を付けるためのポイント

この,執行猶予を勝ち取る方法ですが,やはりポイントがあります。

 

単に「初犯だから執行猶予が付く」とか,「軽い万引きだから実刑にはならない」という単純なものではありません。

 

自らの犯した過ちを十分に反省しているとか,被害者への謝罪や示談が成立しているなど,もはや懲役刑による更生を経なくても社会復帰できるだろう,と認められることが重要です。

 

そのため,刑事裁判の中で,本人が事件のことをどう振り返り,今後の生活をどうやって行くのか,最判をしないようにどういった努力ができるのかといったことを,具体的に考えてもらうことが重要だと思っています。

 

早期の社会復帰を目指して

裁判の中では,被告人質問という手続きがあり,弁護人,検察官から被告人に対して,事件の中身についての様々な質問をする機会があります。

 

犯罪事実を認めたうえで,執行猶予を目指しているという場合には,本人がどのように反省をしたか,今後社会で生きていくうえでどういった準備があるのかといった点を,裁判所でアピールしてもらいます。

 

もちろん,口先だけの反省では,かえって心証は悪くなります。裁判官も検察官も,何百人も刑事事件を処理しているプロですから,下手な嘘はすぐに見破られます。なにより,嘘をついて言い逃れをしようとしても,本人のためになりません。

 

一度は過ちを犯したとしても,十分に反省をし,被害者に謝罪と償いをしたうえでは,一刻も早く社会復帰して生活を再建させていくことが,本人にとっても社会全体にとってもメリットがある方法だと信じています。

 

そのために,どういった点を反省し,今後どうやって生きていくことで罪を償えるのか。

 

当事務所は,刑事弁護の豊富な経験があり,とくに情状弁護についても裁判所にアピールする方法も熟知しておりますので,かならず,皆様が早期に社会復帰するため,お手伝いできます。

 

過ちを償った後は,あらためて人生を歩みだし,社会に戻っていきます。当事務所は,刑事弁護の手続きを通して,社会復帰と新たな人生の再出発を支えます。

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