私的再建
民事再生や破産といった法的な手続きを取らず,金融機関との交渉によって負債の一部減額など債務整理を目指すことがあります。これを私的再建と言っています。
リスケジュールのように返済時期を繰り延べる内容から,利息のカットや,借入金の元本の一部免除など,負債を整理したうえで,会社の資金繰りを立て直します。この間に,会社の経営合理化や事業の見直しなど,利益が出る体質になるよう経営改善をおこないます。
私的再建は,法的手続きによる民事再生などと異なり,あくまでも「私的」な事業再生ですから,会社の信用が傷つかないというメリットがあります。
ただし,あくまでも私的な交渉という枠を出ませんから,再生計画に債権者の同意や協力を得る必要があります。その意味でも,どのような債務整理をすれば事業が存続できるのか,どういった改善計画に基づいて事業を再生するのかを,具体的で説得的に説明できるよう,経営方針を十分考える必要があります。
提供する基礎知識
-
【弁護士が解説】企業...
カスタマーハラスメントは、従業員の心身へのダメージはもとより、企業にとっても悪影[...]

-
離婚のトラブルを弁護...
離婚は人生の大きな決断の一つであり、多くの複雑な問題が絡み合います。離婚に関する[...]

-
離婚の慰謝料請求はど...
離婚の慰謝料とは、配偶者の不貞行為やDV等によって離婚することとなった場合に生じ[...]

-
退職勧奨されたらどう...
退職勧奨されたら必ず退職しなければならないわけではありません。退職勧奨に応じるか[...]

-
不倫が原因で離婚する...
不倫は夫婦関係に深刻な亀裂をもたらす原因の一つです。不倫をされた側は、相手に対し[...]

-
地主が地代の値上げを...
地主が地代の値上げをしてきた場合には、どのように対処をすれば良いのでしょうか。当[...]


